<新時代の陸上養殖>㈱Kairo/バナメイ「湯原」ブランドで地域貢献

2022年6月20日

約40グラムに成長した「湯原海老」

 岡山・真庭市の湯原温泉は、全国露天風呂番付で西の横綱に選ばれる名湯だ。(株)Kairo(兵庫・洲本市、寺島清社長)は昨年8月から温泉水を活用したバナメイエビ「湯原海老」の養殖を開始。「湯原」ブランドとして養殖事業を行い、地域活性化に取り組んでいる。12月には初出荷を迎え、料理人から高く評価されるなど養殖を開始して以来、バナメイ養殖は順調。現在のところ大きな課題はないという。

 生産管理を担当する(株)TERASHIMA企画部の早山元博統括部長は、「課題があるとすれば、注文に対応できる生産能力と歩留まり率。生産能力は、新たに導入した32トン水槽を稼働させる。歩留まり率も100%とはいわないが、80%以上にしたい」と話す。[....]