メキシコでブリ人気高く、直接輸入先探すバイヤー多数

2023年2月14日

「輸出額の目標達成に向け役に立つ組織を目指す」とあいさつする佐々木伸彦ジェトロ理事長(?から5人目)

 ジェトロ運営審議会農林水産物・食品輸出促進分科会が8日、東京・港区のジェトロ本部で開かれた。水産関係では日本養殖魚類輸出推進協会、日本ほたて貝輸出振興協会などが出席。日本貿易振興機構(ジェトロ)のメキシコ事務所は現地の日本食人気の高さを紹介し「ブリは米国を経由しない直接輸入先を探しているバイヤーが多数いる」と、今後の可能性を示唆した。

 メキシコ事務所は、現地の日本食人気は高いが、多くの日本食店で日本産食品が欠品し、新規メニューの考案も困難な状況であることを説明。水産物ではハマチ、ブリはほぼ全量が米国経由の輸入だが安定した量や価格での調達が難しい。日本からの直接輸入を望むバイヤーは多いがサプライヤーを知る機会が少ないと課題を指摘した。

 ジェトロのプロモーションでブリの無料試食をした8500人のうち、アンケートに応じた1000人の9割以上が「お金を払って再度ブリを食べたい」と回答。魚肉のスリ身も巻き寿司の具材として人気が高く、バイヤーは安定供給が可能な日本のサプライヤーを探しているとした。[....]