サンマ22年水揚げ/4年連続で過去最低更新

2023年1月12日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)は10日、2022年漁期の最終集計を発表した。12月単月の上積みがわずか41トンにとどまったことで、数量1万7910トン(前年比2%減)と前漁期(1万8291トン)に及ばず、1950年の棒受網漁業の本格化後の最低実績を4年連続で更新した。11月以降のシケ頻発と群れの拡散による伸び悩み、ロシア水域での操業実績が?ゼロ?に終わったことが響いた。(7面に関連記事、表)

       ◇       ◇       ◇

 今期は、研究機関による漁期前予報で「依然として低水準」ながら「来遊量は昨年を上回る」と見込まれたことで、かすかな期待をもって漁期に臨んだ。ロシア水域操業に必要な手続きが難航して公海中心の操業を強いられたものの、10月末までは予報に近い状況で推移し、いったん前漁期をリード。ただ、11月半ば以降シケの頻発に苦しめられ、群れの探索にも苦労し尻すぼみとなったことで前年比で逆転を許した。[....]