サバ類TAC23管理年度案、未利用でも差し引き

2023年4月18日

 水産庁は14日、サバ類の2023管理年度(7月~24年6月)漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会を、同庁会議室でウェブも併用して開催した。水産庁はマサバ・ゴマサバ太平洋系群が51万トン、マサバ対馬暖流系群・ゴマサバ東シナ海系群は19万9300トンから、22管理年度に前借りをした1万4030トンを差し引く18万5270トンを、23管理年度のTAC案として提示した。

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 マサバ対馬暖流系群・ゴマサバ東シナ海系群のTAC設定では、結果として使用されなかった前借り枠について議論が集中した。現場漁業者が「今まで見たことがない大群」と話すほど、漁場に大量出現したサバ類を、資源に影響を与えない範囲で利用するため、3月に開催された水産政策審議会資源管理分科会で、翌管理年度からTACの前借りが認められた。[....]