オーシャンポイント、新工場「江田島Oyster Fatory」落成

2023年7月5日

「江田島Oyster Factory」外観

 オーシャンポイント(株)(広島・福山市、坂井英隆社長)がかねて江田島市で建設を進めてきた新工場「江田島Oyster Factory」がこのほど完成し、6月14日には現地で落成式が行われた。新工場は、「地域に貢献する工場」「地域に愛される工場」をコンセプトとしており、7月から稼働。一般見学者も受け入れを開始する。また、6月17日には新鮮なカキが楽しめる「オイスターカフェ江田島」もグランドオープンし賑わいをみせている。同工場では情報通信技術(ICT)自動化先端技術の導入で2026年には冷凍カキIQF2000トン、カキフライ1200トンを目標に国内トップレベルの生産量を目指す。

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★落成式に120人

 落成式には関係者約120人が出席。新工場の落成を祝うとともに、同社のさらなる発展を祈念した。初めに川﨑洋次郎会長があいさつ。「本日、江田島Oyster Factoryが落成し、来賓各位のご臨席を得てご披露申し上げる運びとなったこと、私の無上の喜びである。工事に際し(株)鈴木工務店一級建築士事務所、五洋建設(株)のご担当者はじめ来賓各位には斬新なアイデア、デザインなど大変お世話になりました」と謝意を述べた。さらに今回の新工場は、キーワードとして、(1)高品質(2)地域に貢献する(3)江田島市民に愛される(4)工場らしくない工場-の4点を掲げて取り組んだとし、「役職員一同、心を新たに取り組むことを誓い合っている。元気な江田島Oyster Factoryを目指す」と抱負を述べた。

 続いて坂井社長は落成式参加者へ謝意を述べるとともに、明岳周作江田島市長はじめ同市関係者、五洋建設、鈴木工務店一級建築士事務所、各種機械設備メーカー、金融機関などに重ねて謝意を述べた。「江田島Oyster Factoryは、地域に愛される工場として、地域雇用の創出、工場内見学通路の設置、カキを中心としたメニューを提供するオイスターカフェの併設など、市の活性化にも取り組んでいる。また、徹底した衛生管理で安全・安心な製品の供給では、食品安全に関する各種認証の取得や社員教育の徹底、国内外における広島かきのブランドイメージ向上に微力ながら寄与していきたい。そのために原料供給をしていただく方々、ベニレイはじめ販路拡大に取り組んでいただく方々には、引き続きご協力、ご指導ご鞭撻(べんたつ)を賜りたい。このたび新工場稼働に合わせる形で私が社長就任したが、まだまだ経営者としては未熟であり、会長の川﨑としっかりと連携し、ここからがスタートという気持ちで邁(まい)進していく。社員一丸となり取り組んでいく」と話した。[....]