アメリカオオアカイカ、相場強含み

2022年6月17日

 国内でイカ加工品の原料として広く使われる南米沖のアメリカオオアカイカ(アメアカ)の漁が低調に推移し、価格が強含んでいる。商社関係者は円安や輸入諸経費の上昇と相まって今後影響は顕在化するとみており、新型コロナウイルス下で相場が軟化していたアメアカの買い付け環境は、再び厳しさを増しそうだ。

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 アメアカは主にペルー、チリが自国水域で漁獲、日本ではフライ製品などの各種惣菜や乾燥珍味、塩辛などの原料として使われている。中国船が公海で漁獲し、自国で加工した半製品、製品も輸入されている。

 主力はペルー産だが、ペルー沖での今期の漁獲は「昨年の半分以下のペース」(商社)と、極度の不振だ。商社関係者は「年明けはよかったが、1月下旬には悪化した。[....]