アシストスーツ、漁業者向けに初の体験会開催

2023年8月3日

アシストスーツを実際に着用する漁業者㊨

 アシストスーツ協会(本部・横浜市、飯田成晃代表理事)と宮城県水産業振興課は7月31日、宮城県漁業士会の総会で、アシストスーツ体験会を開いた。同協会として漁業者に向けた体験会は初めて。漁業現場への認知度向上や普及につなげる狙いで、漁業者からも導入を前向きに検討する声が上がった。

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 体験会ではアシストスーツメーカー5社が出展し、電気を使わない軽量タイプの計8アイテムを紹介。中腰姿勢での作業や立ち仕事、荷物の持ち上げなど、現場作業の用途に合わせたアシストスーツを提案した。

 塩釜市でノリ養殖を営む漁業者は、(株)イノフィスの「マッスルスーツSoft―Power」を試着し、「長時間、中腰で行うノリ網の張り出し作業で使えるのではないか」と評価。「よいものがあれば浜への普及も検討したい」と前向きに導入を見据える。イノフィスの下山和彦アシストマネージャーは「いつもの作業に取り入れることで体への負担を軽減できる」とPRした。[....]