「飼料基準」策定、「持続可能な養殖」強化/ASC

2021年6月18日

 水産養殖管理協議会(ASC)は15日、養殖業で使う飼料の基準を策定したと発表した。社会的責任のあるサプライヤーから環境に配慮した原料を調達し、使用することを求め、飼料工場およびその原料のサプライヤーにまで対象を拡大している。発効は2022年9月1日だが、それまでの14か月間も同基準の有効期間となり、審査員、飼料メーカーおよびそのサプライヤーは基準に精通し、認証に向けた準備が可能となる。来年9月1日の発効とともに飼料工場の認証が始まり、養殖場はそこから24か月の移行期間内にASC認証対応の飼料に切り替えることでASC養殖場基準を引き続き満たすことができる。

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 この飼料基準は、飼料メーカー、小売業者、NGO、養殖業者、そのほかステークホルダーからなる多様な専門家グループの議論を経て策定。養殖場で使用される水産原料の影響については以前から議論があったが、ASCの飼料基準では認証を受けた養殖場に対し、[....]