「速やかに実行、形に」宮下新大臣が就任会見

2023年9月15日

水産業支援に言及する宮下新大臣

 宮下一郎農林水産大臣は14日、省内で就任記者会見を開いた。福島第一原発の多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出による風評被害などの対策について「科学的根拠に基づかない輸入規制に負けず、わが国の水産業が安心して継続できるよう関係省庁とも連携し、農林漁業者に寄り添いながら対策の実施に全力を尽くす」と強調。「(水産業支援の)政策パッケージという一つの枠組みは示されたので速やかに実行に移し、形にすることが大事だ」との考えを示した。

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 処理水をめぐる状況について宮下大臣は、「8月24日に放出を開始したことを受けて中国政府が輸入を停止した。一部の国・地域の輸入規制により水産事業者に影響が出ている」との現状認識を説明。国内消費拡大・生産持続、風評影響に対する内外での対応、輸出先国の転換、国内加工体制の強化、迅速な賠償という5本柱で支援パッケージを打ち出したことにも触れ、「速やかに実行していく」と話した。[....]