水産機構が体制刷新、機動力ある組織へ

2020年7月20日

マスクを付けて会見する宮原理事長

 国立研究開発法人の水産研究・教育機構(宮原正典理事長)はきょう20日から、研究調査開発体制を刷新する。研究部門を再編し戦略的な組織に立て直す。17日に記者会見した宮原理事長は再編について、「交付金の大幅減など資金的な課題の解決」がきっかけとしながら、「技術の社会実装を促進したり、地球温暖化や異常気象に機動的に対応できる組織にしていく」との考えを示した。

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 再編で、既存の9研究所は「水産資源研究所」と「水産技術研究所」に再編され、「開発調査センター」と「水産大学校」を加えた4本柱になる。12月施行の改正漁業法が目指す水産資源の適切な管理と成長産業化の両立に対応し、“産業研究所”として水産のイノベーションを担う組織に位置付ける。[....]