「豊洲市場ドットコム」水産急伸

2021年2月25日

ECサイト「豊洲市場ドットコム」

 新型コロナウイルスのリスク拡大で、密回避・非接触の買い物手段として急成長する生鮮食品のネット販売で、「豊洲市場(いちば)ドットコム」など11の電子商取引(EC)サイトを運用する?食文化(本社=東京・中央区、萩原章史社長)の勢いが止まらない。年末から2月中旬までの「豊洲市場ドットコム」の売上高は、前年の約30倍に膨らむ。伸びを支えているのが水産物の扱い増だ。

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 昨年11月に、豊洲市場最大の水産卸会社である中央魚類?(伊藤晴彦社長)との業務提携を発表して以降、「水産物の企画提案に深みが増した」と話すのは井上真一マーケティング本部長。もともと消費者目線の情報発信を重視していて、購買意欲をそそる写真・キャッチコピー・文章に定評のある同社だったが、創業当時から得意としていた青果物はともかく水産物ではやや後れを取っていた。[....]