東京海洋大、タイ国学生が養殖研修

2022年12月8日

クリックで画像を大きく表示します

研修プログラムに参加したブラパ大学の学生(前列)ら

 東京海洋大学は11月28日?12月3日の6日間、タイ国から学生らを招いて水産研修プログラムを実施した。北海道八雲町の養殖場や役場を訪問し、日本の水産業への知見を深めた学生らは今後、同プログラムの経験を自国で生かし、持続的な町づくりに貢献していく考えだ。

 研修には同国の漁業や養殖業に高い関心をもつブラパ大学の学生ら10人(1?4年生)と教員1人の計11人が参加した。

 訪問地の八雲町は人口減少や高齢化が進行し、産業の衰退に大きな課題を抱える。そこで現在、環境変化に左右されにくい陸上養殖やサケのふ化・種苗生産設備の導入などに積極的に取り組み、町全体で漁業の再生に力を入れている。

 学生らはサケのふ化場やホタテ、アワビなどの養殖場を訪問し、技術や事業開拓について知見を深めるだけでなく、役場の職員からそれを支える漁業振興や支援についての説明も受けた。[....]