シップ・オブ・ザ・イヤー2021、東京海洋大・汐路丸を表彰

2022年7月28日

日本船舶海洋工学会の藤久保昌彦会長(右端)から表彰された東京海洋大の井関学長(その?)とジャパンマリンユナイテッド艦船技術部の児玉義光副部長(?から3人目)ら

 日本船舶海洋工学会など海事3学会は22日、東京・千代田区の海運クラブでシップ・オブ・ザ・イヤー2021の表彰式を開催した。漁船・調査船部門賞を受賞した練習船・汐路(しおじ)丸の船主である東京海洋大学と、建造会社のジャパンマリンユナイテッド(株)に賞状と記念の盾が贈られた。

 21年10月に竣工した汐路丸は、総トン数775トンで定員は学生44人を含む70人。旧東京商船大の先代汐路丸が担ってきた船員養成と、旧東京水産大の青鷹丸の海洋環境教育の機能を統合。さらに、海洋開発分野の教育研究と災害支援の機能も併せもつ。選考委員会の池田良穂委員長(大阪府立大学名誉教授)は「新しい時代を切り開く船だ」と講評した。

 同船には新たに自動船位保持装置(DPS)が装備された。調査時に潮流で船が流されて観測精度が落ちないよう、推進装置や船を横移動させるスラスター、かじの角度を自動で制御して船位と航路を保持する。[....]