ニジマスでサケの卵生産、東京海洋大グループ成功

2024年5月27日

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ニジマスにマスノスケの生殖幹細胞を移植

 東京海洋大学学術研究院の吉崎悟朗海洋生物資源学部門教授らの研究グループは、サケの卵を複数回生産するニジマスを作り出すことに成功したと発表した。

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 マスノスケ(キングサーモン)やベニザケなど1回成熟すると斃(へい)死するサケ類の生殖幹細胞をニジマスに移植することで、移植したサケ類の生殖幹細胞が初回成熟後もニジマスの卵巣や精巣内で生残し、卵形成や精子形成を継続。最終的に機能的な卵や精子を生産できることが分かり、養殖種苗の安定生産や養殖期間の短縮のほか、種の保存の観点からも期待される。[....]