[1123]みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)年次会合の結果について

2023年1月26日

■23年漁期TACは合意通り継続、24年以降漁期は再度議論

  昨年10月10日から14日まで、ウェブ会議形式で開催されたみなみまぐろ保存委員会(CCSBT)年次会合の結果についてお知らせします。みなみまぐろ保存委員会は、ミナミマグロの保存および最適利用を目的として1994年に発効した地域漁業管理機関(RFMO)で、我が国は当初から加盟しています。
 会議では、ミナミマグロの総漁獲可能量などの保存管理措置などについて議論しています。同会合には、我が国をはじめ、豪州、ニュージーランド、韓国、インドネシア、南アフリカ、台湾および欧州連合(EU)の8か国・地域が出席し、我が国からは、高瀬水産庁審議官のほか、水産庁、外務省、経済産業省、国立研究開発法人水産研究・教育機構および業界から関係者が出席しました。昨年の年次会合の主な結果は次のとおりです。
 1.令和5年(2023年)漁期のミナミマグロの総漁獲可能量(TAC)およびその国別配分について、令和2年(2020年)の年次会合で合意されたとおり継続することが確認されました(参考参照)。
 2.令和6年(2024年)から令和8年(2026年)までの毎漁期のTACは、令和5年(2023年)から3000トン増加の2万647トンとすることが本年の科学委員会から勧告されましたが、今年の年次会合において、国別割当とともに再度議論することとなりました。
 3.次回年次会合は令和5年(2023年)10月に韓国で開催される予定です。
 【参考】2021―23年漁期における毎漁期の国別割当量
 日本 6,245トン(※1)
 豪州 6,245トン(※2)
 韓国 1,257トン
 台湾 1,257トン
 NZ 1,102トン
 インドネシア 1,095トン
 南アフリカ 428トン
 EU 11トン
 調査漁獲枠 6トン
 合計 17,647トン
 ※1:我が国から、インドネシアに21トン、南アフリカに27トンが毎年移譲されます。
 ※2:豪州から7トンがインドネシアに毎年移譲されます。
(水産庁国際課)