豊洲市場を都が産地にPR行脚、銚子からスタート

2018年6月6日

1府4県の定置漁業者らを前にあいさつする兵庫会長

 東京都は10月11日の豊洲市場開場に向け、全国の主要産地で新市場のPR事業を始めた。荷元となる地域へ出向き、新市場への理解を深めてもらうとともに、産地事業者の不安や課題を聴取し改善に努める。4日は第1弾として、水揚量日本一の銚子漁港で説明会を開催した。
 説明会は仲買人や物流事業者、漁協職員ら約70人が出席。都は、市場の施設概要や場内物流、土壌汚染対策の追加対策工事の進捗(ちょく)、開場に向けたスケジュールなどを解説。特に搬入から搬出までの物流は、5月16日に行った習熟訓練を映した動画で分かりやすく紹介した。
 都は現状で最善と思われる対応策を紹介。ただ、多様な研究や打ち合わせでよりよい手法についても検討中で、物流事業者を対象にした習熟訓練を8月の盆明けごろに開催すると案内。都中央卸売市場の古谷ひろみ次長は開設者を代表し「引き続き安心して出荷していただきたい」と訴えた。
 築地市場協会の伊藤裕康会長も急きょ出席し「効率的な物流や分かりやすい取引が、一刻も早くできるよう協議している」と報告。「築地同様に豊洲もかわいがっていただきたい」と呼び掛けた。[....]