水産物の輸出加速、水産庁にチーム設置し目標達成へ

2019年8月20日

 水産庁は水産物の輸出目標達成に向け、対策を強化する。6月までの輸出実績が年内達成を目標とする3500億円の半分に届かない状況の中で、担当職員を大幅に増員し、輸出拡大を加速させる。 

 政府は6月に農林水産物・食品のさらなる輸出拡大のために窓口を農林水産省に一元化して進めることを閣議決定した。これを受け、水産庁は7月22日に山口英彰水産庁長官をトップとする輸出チームを発足、翌23日には農林水産省、水産庁、厚生労働省が輸出促進のための職員増員を発表した。

 農林水産省は内閣審議官を1人配置し、水産庁加工流通課に4人、農水省食料産業局輸出促進課を16人増員した。また輸出促進課内に輸出対策強化特別チームを設置。増員した人員を含め31人体制とした。この結果、同課は従来の47人から全74人体制となった。 

 水産庁の輸出チームは加工流通課に設置され、すでに事業者からのヒアリングを始めている。短期と中・長期、また安全対策のそれぞれのアプローチを組み立てている。[....]