日ロ地先交渉が日本側協力費ゼロで妥結、サンマ増枠も

2019年12月11日

水産庁は9日、2日からモスクワで行われていた来年の日ロ双方の二百カイリ水域における操業条件を決める日ロ地先沖合漁業交渉が7日に妥結したと発表した。相互入漁で日本側がロシア側に支払ってきた協力費については中断することで合意。来年の協力費はゼロになり、歴史的不漁で協力費の負担が重くのしかかっていたサンマ業界は「非常に喜ばしいこと」と歓迎している。

相互入漁の漁獲割当量は9万トンと前年(7万7500トン)より1万2500トン増加した。日本側の主な魚種別の割当量はサンマが7万927・4トン(前年5万9000トン)、スルメイカが5814・25トン(前年5617・9トン)、マダラが810トン(前年1275・5トン)。サンマは大幅に増加したが、マダラが資源的な理由から大幅に減少した。操業隻数は前年同様592隻。

ロシア側の割当量はサバが5万1500トン(前年同量)、マイワシが2万3500トン(前年1万1000トンなどマイワシが大幅に増加した。操業隻数は前年同様89隻となった。[....]