魚種別にTAC行程、23年度めど8割実現/水産庁

2021年3月25日

TAC拡大に向けたスケジュール(15魚種)

 水産庁は23日の水産政策審議会資源管理分科会で、漁獲可能量(TAC)対象魚種拡大に向けた、魚種ごとのスケジュール案を公表した。15魚種を追加することで、2023年度をめどに漁獲量の8割以上をTAC管理とする。議論を円滑に進めるため、同分科会に資源管理手法検討部会の設置が承認されたが、現場の十分な理解を求める意見も相次いだ。

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 公表された15魚種は、昨年9月の同分科会で示された「新たな資源管理推進に向けたロードマップ」に基づくもので、資源評価の公表を始めるタイミングなどを、資源(魚種・系群)ごとに提示した。カタクチ(太平洋系群・対馬暖流系群)およびウルメ(対馬暖流系群)は、資源水準と漁獲圧力の過去から現在までを表示する「神戸チャート」を今年度中に先行して公表する。[....]