スルメイカ“乱獲状態”、中国は日本の10倍漁獲

2020年10月15日

 水産庁は14日、スルメイカ(秋・冬季発生系群)資源評価を発表し、両系群とも資源水準が乱獲を防ぐための措置が必要なレベルにあるとした。評価では、中国の漁獲量が昨年だけで15万トンと推定されることも初めて明記。日本が新たな資源管理に取り組もうとする中で、中国だけでも日本の約10倍に相当する漁獲が無秩序に行われている実態にどう対処するのか、水産庁の対応が問われそうだ。

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 スルメイカの資源評価は水産研究・教育機構がまとめた。それによると、主に日本海で漁獲される秋系群の資源量は54・1万トンで過去10年の最低を更新。親魚量は15万トンで、乱獲防止に向けた措置が必要な限界管理基準値18・9万トンを下回った。[....]