TACにステップアップ方式導入

2023年2月17日

クリックで画像を大きく表示します

TAC管理のステップアップ方式

 水産庁は15日、新たな魚種への漁獲可能量(TAC)管理導入に向け、ステップアップ方式を導入していく考えを示した。カタクチイワシとウルメイワシの対馬暖流系群のTAC導入に向けて福岡市内で開かれたステークホルダー会合(資源管理方針に関する検討会)で明らかにした。現場の実情を踏まえ、段階的に改良しながら導入する手法を採用することで、水産資源の持続的な利用につながるTAC導入の加速を図る。

       ◇       ◇       ◇

 水産庁は、新漁業法で規定されたTAC導入に際しTAC魚種拡大に向けたロードマップを示している。対象とした34魚種の資源評価はすべて公表済みとなり、18資源については、TAC管理に向けた論点や意見の整理を行う「資源管理手法検討部会」も開催されている。ただ、近年の新型コロナウイルス感染拡大などの影響で、魚種ごとの資源管理や漁獲シナリオを話し合うステークホルダー会合は4魚種の開催にとどまっている。[....]