<食料安保と魚価平準化-その意味を問う㊦>平準化は水産復活の鍵

2022年9月29日

 水産物は、日々の需要が一定量に限られるのに対し水揚げが特定の時期に集中するという需給特性をもっている。こうした需給特性に応じて、わが国では、産地卸売市場が機能し、市場周辺に多様な水産加工業が形成されて、水揚げされる品質やサイズの異なる多種類の魚を生鮮用、加工用、餌用に仕向け、さらには冷凍保管を行って最大限に利活用する仕組みがつくられている。[....]