<スポット>五十嵐麻衣子・水産庁加工流通課長

2021年7月29日

五十嵐さん

 10年ぶり2度目の水産庁勤務、1日付で加工流通課長に就任した。水産物の密漁防止などを目的とする水産流通適正化法を、消費者庁の食品表示企画課長として「いい法案だが、実際に機能できるようにするのは大変そう」とみていたところ、想定外の担当課長になり、「優先順位のいちばん上」に位置付け、実効性のある法律とするために「必死で進めている」ところだ。

 東日本大震災のあった2011年を挟んで2年ほどは水産庁の企画課に籍を置いていた。漁業権の一斉更新の時期で、「ファストフィッシュ」事業の立ち上げにも携わった。

 ただ、加工流通関係とは縁がなかったので新たに関係を構築していくことになる。当時から「水産庁は多様性を受け入れる明るいイメージがあった」と言い、本当は現場にも足を運びたいと考えているが、現状はこなさなくてはならない案件が山積みで実現するのはもう少し先になりそうだ。[....]