4漁港で活躍の総勢27人、「漁師図鑑」改訂版配布

2023年5月31日

「漁師図鑑」の改訂を伝えるイメージ画像

 秋田・にかほ市は24日から、市内で活躍する漁師と漁業の魅力を特集した「漁師図鑑」改訂版の配布を始めた。象潟、小砂川、金浦、平沢の4漁港で活躍する27人の漁師を取り上げており、漁業や海産物に関する豆知識とともに漁師という職業の魅力を紹介している。ウェブサイトも合わせてリニューアルした。

 同市の「漁師図鑑」は昨年6月に初版を配布。4漁港15人の漁師を紹介し、大きな反響を呼んだ。今回、新たに12人を追加。掲載したすべての漁師と名前を一覧化したページを設けた。本人からサインをもらったり、名前を覚えたらチェックを付けられたりと、自分だけの「漁師図鑑」にカスタマイズをして楽しめるようにしている。全70ページ。

 「漁師図鑑」は、市内の小学校、保育園、市役所各庁舎、飲食店、鮮魚店、にかほ市観光拠点センターにかほっと、道の駅象潟ねむの丘など、現地の各所で配布中。リニューアルしたウェブサイト(ryoushizukan.com)では、図鑑の中身の抜粋版や主な配布場所をまとめたマップを公開している。漁師になりたい人、興味のある人が気軽に連絡できるような問い合わせフォームなども設けている。

 市では後継者問題解決に向け、まずは地域内で漁業や漁師という職業への認知・理解を深めるために、大人から子供まで楽しみながら漁業や漁師を知ることができるコンテンツとして「漁師図鑑」を制作した。漁師の人柄や日常的な側面が分かる内容を中心に、海産物の信頼性や地魚への興味関心の向上も狙っている。同事業は、市から委託を受けた(一社)ロンド(にかほ市、金子晃輝代表)が担っている。[....]