2023年1月18日
観光地やリゾート地でテレワークを活用して働きながら休暇を取るのと同時に、幼い子の保育遊学を受けられる「ファミリーワーケーション」で昨年9月、富山・JF魚津漁協(濱住博之組合長)の運営する民泊施設「渚泊魚津丸」を活用した魚津市の実証事業が行われた。東京、神奈川、愛知の4家族が現地での5泊6日の“プチ移住”を楽しんだ。濱住組合長は「子供が小さい頃に田舎のよさを知ってもらうことは、成長をしてからの再訪と魚食普及にもつながる」と、将来の可能性に期待している。
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同事業は、市が地元の起業ママグループの「cocomama(ココママ)」に委託して実施した。都市部にいる時と同様、平日は子供を保育園へ預け大人はテレワークする一方、休暇にはさまざまな観光ができる各種プランを提案。魚津という土地の魅力を知ってもらい、ファンをつくることを目的に企画された。
重視したのは、地域の人との交流、魚津周辺の観光資源である海や山を感じる活動体験、地域の保育園に子供を預けてしっかりテレワークができる環境の確保。このうち魚津漁協は、宿泊拠点と食事に用いる地魚の提供などを担当した。濱住組合長は「民泊施設の課題の一つだった平日の稼働率アップが見込める。産地価格での新鮮な地魚も喜んでもらえたし、何より漁協の単独企画で悩みどころの人手がかからないのがよい」などと今回の取り組みについて高く評価している。
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