24年度水産予算、スマート水産業を強化 

2023年9月1日

 水産庁は8月31日、省議での承認を得て2024年度水産予算概算要求、税制改正要望を財務省に提出した。河村仁漁政課長は資源管理、成長産業化、漁村の活性化、水産基盤・漁港機能の再編と集約化の4つの軸を挙げたうえで、それぞれの軸に〝スマート水産業〟を強化する施策を盛り込んだと説明。総額2587億円(一部デジタル庁計上含む、23年度当初1919億円)のうち、1205億円をスマート化に充てる。

       ◇       ◇       ◇

 資源調査・評価の拡充については、99億円(前年度59億円)を要求した。新たに水中グライダーなどの最新機器導入や調査船・蒼鷹丸の代船建造を実施し、高度な資源評価の実現を目指す。不漁が著しい太平洋海域の沿岸各国と連携し、不漁問題の原因究明などにも着手する。[....]