2022年10月17日
水産庁は13日、オンラインを併用したマイワシ太平洋系群の漁獲可能量(TAC)意見交換会を開催し、2023年漁期(1?12月)のTAC案を92・2万トンと発表した。22年漁期から13・1万トン(17%)増加する。資源評価には今年から外国船による漁獲を加味して、生物学的許容漁獲量(ABC)を92・2万トンと算出した。全量を日本のTACとする水産庁案に、参加者の反対意見はなかった。
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マイワシ太平洋系群の近年の特徴として水産研究・教育機構は、顕著な魚体重の低下に着目。「加入量(尾数)は多いが、親魚量の増加が鈍い」と指摘した。原因は資源量に対する餌不足と推測している。とはいえ、21年親魚量は220・5万トンで、最大持続生産量(MSY)を達成する親魚量(目標管理基準値118・7万トン)を大きく上回っている。[....]