魚がもっと食べたくなる、特化型本屋「SAKANA BOOKS」

2023年1月30日

書店スペースとスタッフの浦上さん

 魚に特化した書店「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」が昨年7月に正式オープンした。(株)週刊つりニュース(船津紘秋社長)の経営で、東京・新宿区の同社東京本社ビル1階に店舗を構えている。魚の食文化や料理など、魚食に関する本も充実している。

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 店舗は同社の来客者対応をしていたスペースを活用した。新型コロナウイルス禍で人の出入りが減った空間を、船津社長が釣りの対象である「魚そのものに興味をもてる場所にしたい」と考え、本屋づくりを決断した。釣り文化を残すためにも、「魚が好きな人を増やしたい」との思いが込められている。

 その言葉通り、右を見ても振り返っても魚の本ばかりで目移りする。学術書も扱いつつ、生態から釣り、料理、水族館、自然環境のほか、図鑑や写真集なども充実。「スイミー」などの絵本や「海底二万里」「どくとるマンボウ航海記」といった小説まで、?魚の本?がこれほど発刊されていたとは知らなかった。

 店舗スタッフの浦上宥海(うみ)さんによると、同店は12平方メートルほどのスペースに約1000冊の本から営業を始めた。以降も浦上さんが魚や海の要素があると判断した中から、「手に取り、心ときめいた本」を追加することで、「今は1200冊を超えています」と、進化を続ける。[....]