食品スーパー3団体販売(6月)水産、実感なき3か月連続増

2023年7月25日

 食品スーパー(SM)が主体の流通3団体が21日に発表した「スーパーマーケット販売統計調査」2023年6月実績によると、値上げによって買い上げ点数や客数減は続いているものの、単価上昇が下支えする状況は続き、総売上高の既存店前年比は4か月連続増加となった。水産は活性化の手立てがない状態が続いており、実感を伴ってはいないものの、価格の高止まりで売上高は3か月連続でプラスとなった。

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 総売上高は9917億4122万円(既存店前年比103・1%)となった。部門別では、前年の北海道の干ばつでタマネギが高騰した反動減に苦しむ青果(99・3%)と、新型コロナウイルスの落ち着きでマスクなどの衛生用品の反動減があった非食品(99・1%)以外は前年を上回った。特に値上げ効果の大きい日配(106・2%)、値上げが引き起こした内食需要の回帰で売り上げが伸びている惣菜(105・0%)の貢献度が大きかった。[....]