陸奥湾ホタテ被害41億円、23年高水温で大量斃死

2024年1月24日

 青森県は19日、異常高水温の影響などにより昨年発生した陸奥湾産ホタテの大量斃(へい)死の被害金額を明らかにした。総額は41億円で、同じく大量斃死が起きた2010年(64億円)に次ぐ過去2番目の規模となった。近年の年間水揚金額のおよそ3分の1に相当する額だ。関係機関は25日に、農林水産省に対し漁業者団体の支援に向けた緊急要望を行うことを決めた。

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 被害額は斃死で見込まれる水揚げの減少額に貝の成長度合い(採苗から斃死までの期間÷採苗から予定した水揚げまでの期間)を乗じて計算。関係市町村がまとめ、県に報告した。市町村別で被害額が大きかったのは、主産地の平内町の13億円、青森市の10億円で、以下横浜町(6・4億円)、むつ市(3・7億円)などが続いた。[....]