金沢沖のアマエビ冬季調査、25年以降に漁獲上向く

2023年3月24日

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冬季調査における年齢別アマエビ採集尾数(尾/網)

 石川県水産総合センターは17日、金沢沖のアマエビ(標準和名・ホッコクアカエビ)の冬季調査の結果を発表した。2歳(2021年生まれ)の一ひき網当たり採捕尾数が557尾(過去5年平均比398%)と顕著に増加し、同世代が漁獲対象の4歳に到達する25年以降に「漁獲が上向くことが期待できる」と分析した。

 調査は、金属枠に袋網を付けた漁具を30分間ひき網し、漁獲したアマエビの量や大きさから小型エビ(若齢エビ)の分布量を調べる手法を用いており、夏と冬の年2度行われている。

 4歳(19年生まれ)は113尾(過去5年平均比で160%)となり23年に漁獲対象になった個体も例年より多かった。3歳(20年生まれ)は107尾(過去5年平均比で105%)。

 石川県内主要10港における22年のアマエビの水揚量は685トン(前年比97%・過去5年平均比83%)と3年連続で漸減していた。ただ、今回の調査を読み解くと今年、来年と過去5年を上回る加入が連続で見込め、25年の加入は大きくまとまると予測できる。[....]