遠洋マグロの温暖化対応、冷媒問題解決に前進

2022年3月31日

 日かつ漁協が代表機関を務める環境規制適応型冷凍技術開発実証事業(水産庁補助事業)の第3回検討会が24日に行われ、遠洋マグロはえ縄船の超低温冷凍機に、空気冷媒の導入と温暖化係数(GWP)が極めて低い新冷媒の利用が可能だと報告した。課題は残すものの、現行の国際的冷媒フロンガス規制が完了しても、遠洋マグロはえ縄漁業が存続できる見通しが示された。

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 同事業では新造漁船を対象に、オゾン層破壊係数(ODP)およびGWPがゼロで毒性もない空気を冷媒とした、マイナス60度Cの超低温冷凍システムについて検討。海洋水産システム協会および超低温を生み出すことができる空気冷凍システム「パスカルエア」を開発した?前川製作所と、遠洋マグロ漁船への導入を目指し取り組んできた。[....]