進む冷蔵倉庫の環境対応、自然冷媒導入4割超

2022年12月9日

 冷蔵倉庫業界における冷凍機の自然冷媒化が国の導入支援などもあって順調に進んでいる。日本冷蔵倉庫協会の会員企業向け調査では2021年度の段階で所管容積比率43・2%まで上昇。これまでの主力だったR22冷媒は同年度に46・0%まで下がっており、すでにR22の国内生産が全廃されたこともあり22年度は逆転をうかがう情勢となっている。自然冷媒冷凍機は効率性も高まり、電力使用量が削減できることが認知されてきたのも追い風となりそうだ。

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 かつて冷媒は、クロロフルオロカーボン(CFC)が主体だったがオゾン層破壊係数の高さが指摘され、1995年末に生産が全廃。その後R22などハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)が台頭した。しかし、オゾン層破壊係数は下がったものの、地球温暖化係数は大きな差がなく、結果的に2019年末に生産が全廃された。[....]