農水省に農水産・食品輸出の司令塔、厚労省と一元化

2019年6月6日

 農林水産物の輸出拡大に関する閣僚会議が4日、首相官邸で開かれ、農林水産省に新たに農林水産物・食品の輸出促進を担う司令塔組織を設置して国際交渉、国内体制整備を一元的に進めることを決めた。品目や輸出先国ごとに100項目以上の工程表を用意し、水産関係で欧州連合(EU)向けホタテの海域モニタリングで新たな海域の指定を実施する体制を構築することなどを盛り込んだ。

 国際交渉を一元的に実施し、申請相談などの窓口を農林水産省に一本化することにより関係省庁の審査や事業者の支援などを一体的に実施する。

 中国、ベトナムなど多くの輸出先国から提出を求められる衛生証明書の発行に関しては、従来から申請から発行までに時間がかかるなどの問題が指摘されてきていたが、施設認定、衛生証明書発行については、農林水産省、厚労省がチームとなって行うことで体制を強化する。

 シンガポール向けの活ガキやEU向けのカキ、ホタテの新たな海域モニタリングのための体制整備は、年内に整える。[....]