農水省が認定市場調査、組合加入・推薦は改善必要

2024年3月5日

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売買参加者新規参入ルール

 農林水産省は2月29日までに、政府の規制改革推進会議の「規制改革推進に関する中間答申」に基づき実施した、「中央及び地方卸売市場における売買参加者の新規参入ルールに関するアンケート調査結果」を公表した。それによると、中央と地方の双方で改善が必要なルール規定や、明文化されていないものの運用実績のあるルールを認めた。一部地方市場では新規参入ルールがない、公表していない、開設者以外が定めたルールがあるなどの課題が存在し、実際に新規参入を承認しなかった事例があった。

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 調査は昨年2月24日~3月31日に中央と地方の開設者へ実施。中央は全認定市場、地方は認定市場の半数弱の416市場から回答があった。

 市場活性化を導く売買参加者の新規参入を進めるうえで障壁になると中間答申が問題視した、既存事業者の推薦や同意などの条件を明文化した市場が複数あった。「申請者は、あらかじめ当該市場の買参人組合等の承認(または推薦)を受けなければならない」などとしていた市場が中央で2市場、地方で45市場あった。また「申請者は当該市場の買参人組合(代払制度)に加入しなければならない」としていた市場が中央で4市場、地方で31市場を認めた。[....]