農林水産物・食品輸出本部設置など輸出促進法提出へ

2019年10月9日

 農林水産省は農林水産物・食品の輸出を促進するため、今臨時国会に輸出促進のための法案を提出する。法案では農林水産省に農林水産物・食品輸出本部を設置し、農林水産大臣を本部長とすることなどを定め、従来、厚生労働省、外務省などにまたがっていた所管を輸出促進の観点では一元化する。

農林水産物の輸出にあたり食品衛生に関して厚労省、外国との交渉は外務省などと所管が分かれており、2国間交渉の場において農林水産大臣が対話するのは同じく農林水産など生産を担当する大臣だったが、輸出本部長となることで輸出交渉に関しては衛生を担当する大臣との直接的な交渉も可能になり、迅速な対応が期待される。

 輸出本部には外務大臣、厚生労働大臣なども部員として任命され、農林水産大臣の下に入る組織体制も明確になる。

また、これまで法律上根拠規定のなかった衛生証明書などの輸出証明書を発行できるようにする。[....]