資源評価結果/スルメイカさらに悪化

2023年12月27日

 水産庁は22日、水産研究・教育機構および関係都道府県の試験研究機関が取りまとめた、スルメイカやブリなど8魚種・9系群の資源評価結果を公表した。スルメイカの漁獲可能量(TAC)は2024年漁期(4月~25年3月)まで「3年間一定方式」が運用されている。しかし、漁獲シナリオを決めた当時の想定以上の早さで資源が減少し、「さらに悪化するリスクが高い」と示された。ブリも24年までの直近2年で、親魚が4割近く減少する将来予測となっている。            

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 スルメイカTACはステークホルダー(SH)会合を経て、予測親魚量の平均値が禁漁水準を下回らない限り、24年まで3年間を固定する漁獲シナリオを決めた。この時に(1)管理開始から5年後の26年漁期に親魚量が限界基準値を上回る確率(2)10年後の31年漁期に目標管理基準値を上回る確率―はともに50%以上を予測した。[....]