豊洲市場初の輸出協議会発足

2023年11月22日

発足会見に臨んだ山﨑理事長(中央)と、ANAグループ出身の荒美俊三理事㊧、キリンビール出身の水上隆博理事

 東京・豊洲市場発の水産物・青果・食品などの輸出支援や輸出促進の企画・イベントなどを行う民間法人として先月6日に発足した(一社)豊洲輸出連携協議会(TEPC〈ティーイーピーシー〉)は11月20日、場内の東京魚市場卸協同組合(東卸)会議室で発足会見を開いた。豊洲市場を中核とした輸出に関する協議会組織が立ち上げられるのは初。山﨑康弘初代理事長((株)山治社長)は「業種を飛び越えた中、関係各社と連携し世界へ発信する」と〝オール豊洲〟での活動への思いを語り、幅広い層からの加入を呼び掛けた。

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 豊洲市場からの輸出は増加の一途で、至近の羽田空港だけでなく成田空港や一部は中部国際空港(セントレア)などを通じて仲卸らが活発に行っている。しかし、輸出支援を目的に活動する協議会組織はないに等しく、国が進める輸出力強化戦略の最新情報が伝わりにくいうえに、関連する助成金活用の受け皿もないまま独自に活動することを余儀なくされていた。[....]