苦戦の上場小売業、大半が減益

2023年4月20日

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株式上場する主な量販店・スーパーにおける2023年2月期の業績概要

 水産部門をもつ大手の量販店・スーパーの2023年2月期決算が出揃った。過去2年と異なり、新型コロナウイルスに伴う行動制限が早々にほぼ解除されて巣ごもり需要の追い風がやんだことに加え、仕入れ価格や原材料価格、電気料金高騰の負担が重く、発表を行った11社中9社が減益となった。値上げによる押し上げ効果と新店出店で実質増収は確保した。

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 食料品は、生鮮3部門が総じて反動減に苦しんだ一方、惣菜部門は好調をキープした。加工食品は下半期以降に本格化した値上げ効果が売上高の押し上げに寄与。ただ、年明けから買い上げ点数の減少が顕著で、節約志向が強まっていることがうかがえる。衣料は外出機会増などで回復。テナントも復調している。[....]