秋サケやウニ、赤潮で大量死

2021年10月4日

斃死して海岸に打ち寄せられたエゾバフンウニ(日高管内えりも町庶野地区、9月27日、日高振興局提供)

 えりも以東海域を中心とした太平洋沿岸で過去に例のない規模の赤潮が発生しており、水揚げ最盛期を迎えている秋サケや今後漁獲予定の天然ウニが大量死するなどの漁業被害が相次いでいる。道総研水産試験場や水産研究・教育機構が海水を調べたところ、赤潮原因プランクトンとして西日本を中心に分布する「カレニア・ミキモトイ」などによるものと確認。漁業被害がさらに拡大する恐れもあり、道としては道総研などと連携し、定期的なモニタリング調査を実施するとともに、赤潮発生の原因究明と必要な対策の検討を急ぐ。

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 赤潮は、9月3日に函館漁港で発生が確認されたあと、20日から29日にかけて、釧路市、釧路町、厚岸町、白糠町、豊頃町、広尾町の道東海域、えりも町、様似町、浦河町の日高海域、さらに根室市と、道東を中心に太平洋沿岸の広範囲で確認されている。[....]