福井県/ブリ大幅減、総漁獲量が過去最低に

2022年2月21日

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全漁法の漁獲量

 福井県水産試験場は「2021年漁海況情報年報」をこのほど取りまとめた。21年の総漁獲量は8729トン(前年比20%減、平年〈過去10年平均〉比24%減)で、1992年の統計開始以来最低水準だった。定置網の主要な魚種であるブリ類が前年の3割、平年比で3分の1に激減したのが響いた。

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 県内の定置網にブリクラスがまとまって入網する4?6月が大不振。秋以降の当歳魚(ツバスクラス)も振るわなかった。全国的にブリ資源の豊度は高いとされているが、漁獲は北海道をはじめとする北日本に偏り、福井県をはじめとする北陸は低調だった。  定置網全体の漁獲量は5193トン(前年比25%減、平年比20%減)だった。ブリ類に代わり魚種別で最多となったサワラも平年比18%減となった影響もあった。一方、サバ類やフグ類については平年を超える漁獲が認められた。 [....]