神戸市でシンポ「兵庫の海に理解深め豊かで美しい里海へ」

2022年11月1日

「漁獲量と無機窒素の相関」を説明する西川研究員(?から2人目)

 【神戸】兵庫県、(公財)ひょうご環境創造協会、ひょうご環境保全連絡会、ひょうご豊かな海発信プロジェクト協議会は10月29日、神戸市産業振興センターハーバーホールで「ひょうご豊かで美しい里海再生シンポジウム」を行った。会場のほかオンラインでも配信。それぞれ200人が講演を通し、改めて栄養塩が少なくなっている兵庫の海への理解を深めるとともに、兵庫の魚をしっかり食べることなど、身近でできることから取り組んでいくことなどを確認した。

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 午前の部では、初めに服部洋平副知事があいさつ。「瀬戸内海ではノリの色落ちや漁獲量の減少など深刻な問題がある。その要因の一つが栄養塩濃度の低下とされており、県では栄養塩供給のため計画的に下水処理場など33か所からの排水を行う。これからも美しく豊かな海の再生へ取り組みを進めていく」などと語った。

 同県環境部水大気課の山本龍一課長は先日策定した「兵庫県栄養塩類管理計画」について説明。33か所からの排水を実施しモニタリングを行って問題などを検証していくことを説明した。[....]