目黒のサンマ復活/3年ぶり、気仙沼から1000尾

2022年10月12日

次々と焼かれる気仙沼産サンマ

 目黒にサンマが戻ってきた。9日、東京の目黒区が主催する目黒区民まつりの一環として「目黒のさんま祭」(第46回目黒区民まつり実行委員会)が区内の公園で3年ぶりに開催され、目黒区と友好都市を結ぶ気仙沼市が提供したサンマ1000尾が区民に無料で振る舞われた。

 「さんま祭」は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け2年間中止されていたが、今年はコロナ対策として事前に参加者を募集する形で開催。9000人の中から選ばれた1000人に振る舞われたのは、気仙沼から直送された一尾130グラム超えのサンマ。炭火でこんがり焼いたサンマに大分産のカボスを搾り味わう子供たちは「おいしい!」と笑顔を見せた。

 祭りに法被姿で参加した菅原茂気仙沼市長は、「目黒区とは東日本大震災の時を含め、非常に強い結び付きがある。だからこそ3年ぶりの『さんま祭』には、今揃えられるいちばんのサンマを持ってきた。コロナ対策で1000人限定だが、自宅ではなかなかできない炭火焼きのサンマのおいしさを堪能してほしい」と煙の中でサンマを頬張る来場者に目を細めていた。[....]