漁港の有効活用が活発化、水産庁も規制緩和

2021年8月17日

富来漁港内に立地される回転寿司店「西海丸」

 漁港水域や陸域を釣り体験、直売所・レストラン、漁業体験施設?といった漁業活動以外で活用する動きが活発化している。水産庁も水域・陸域が利用しやすくなるよう規制緩和を進めるとともに、今月3日には「漁港施設の有効活用ガイドブック」を公表。実際に漁港を管理する都道府県、市町村に強いメッセージを発した格好で、幅広い活用を促している。

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 漁港の本来機能は、漁船の停泊や水産物の荷捌きなどが挙げられるが、近年は漁業者の減少、高齢化が加速。漁船数や陸揚げ数の減少もあって水域、陸域とも空きスペースが多くなり、これを有効活用しようという取り組みだ。

 4月1日現在で全国の漁港数は2785あるが、圏域ごとに流通拠点を定めて集中的に高度衛生管理化などの整備を行い、人やモノ(水産物・漁船など)を集めて競争力を高め、[....]