渡島ホタテ4.8万~5万㌧計画、両貝減産で陸上処理課題

2024年2月5日

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2024年度噴火湾ホタテ加工貝水揚げ計画

 今月から本格始動する北海道噴火湾渡島地区のホタテ加工貝の水揚げ計画(2023年10月~24年5月)は、沿岸6漁協(長万部―鹿部)合わせて前年実績(約4万6800トン)を上回る4万8600~5万600トンとなった。2年ぶりの増産を見込むが、今期は中国の禁輸に伴う冷凍両貝の減産観測から、陸上での加工処理難が課題に浮上しており、生産は流動的な要素をはらむ。

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 1月31日に函館市で開かれた関係者会議の中で各漁協の計画が報告された。

 先行して始動している胆振地区と合わせると、噴火湾全体では別表の通り5万6530~5万8530トン(前年実績5万4800トン)となる。8万~10万トンを水揚げしていた往時には及ばないが、近年5年の実績平均(約4万2500トン)は上回る。[....]