海底ゴジラ14件を追加、国際機関が日本案を承認

2023年2月17日

ゴジラの体に見立てた名称が承認された海底地形区?

 海上保安庁は14日、国際水路機関(IHO)とユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)が共同で設置する海底地形名小委員会で、日本が提案した14件の名称が承認されたと発表した。いずれも、2022年1月に名称が正式承認された「ゴジラメガムリオン地形区」内の特徴的な海底地形で、ゴジラの腕や尾に見立てて名付けられた。

 「ゴジラメガムリオン地形区」は、沖ノ鳥島の南東約600キロのフィリピン海プレート上にあり、01年に日本政府が行った大陸棚画定調査で発見した。海底面にドーム状に露出したマントル物質であるメガムリオンで、大きさは縦125キロ・幅55キロ、東京都の約3倍もの面積がある。現在見つかっているメガムリオンの約10倍もあり、地球上で最大という巨大さから、東宝映画の怪獣「ゴジラ」の名を引用して命名された。

 今回承認されたのは、同地形区をゴジラの腕(西・東アーム海膨)や尾(北・南テール海膨)、脚(西・東レグ海嶺)などに見立てた14地形で、昨年開かれた国際会議で審議されて、今月13日に結果が伝えられた。[....]