浜プラン優良事例/土佐清水さばで若者住み稼げる漁村

2018年3月14日

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立縄漁でサバを揚げる漁師の神野さん。独立した若手後継者の一人だ

 水産庁とJF全漁連共催の「2017年度浜の活力再生プラン優良事例表彰式」で、高知地区地域水産業再生委員会清水部会の再生プランが農林水産大臣賞に輝き、齋藤健農林水産大臣から岡林大志JF高知県漁協清水統括支所長に表彰状と目録が授与された。プラン遂行で若者が住んで稼げる元気な漁村と、漁業所得1344万円を18年度は1519万7000円に向上させることを目指す。

 土佐清水港に、朝8時すぎから続々と出漁していたサバ立縄漁船が帰港してくる。魚倉には、漁師がサバに手を触れることなく、ハリスから外した生きたゴマサバが泳ぎ回る。鮮度を落とさないように一秒を争い、計量し、600グラム以下のサバは鮮魚出荷用に市場に出される。600グラム以上の大型は、5基の活魚水槽に移される。2日以内蓄養しストレスを除いてから出荷される。

 活魚輸送は、ワールド・ワンと土佐清水市が連携し、土佐清水市を前面に押し出した居酒屋を、神戸や東京に続々オープンさせたことを受け、活サバの出荷量は増加している。

清水部会で特筆すべきことは、漁業者の担い手確保と育成に地域全体で取り組んでいることだ。

 必要な技術などを習得、研修を支援する新規漁業就業者支援事業を活用し、サバ立縄漁、ひき縄漁などを対象に現在2人が研修中で、10年度に事業を開始してから、すでに合計16人が独立した。[....]