新型コロナ禍、国際会議見通し立たず

2020年6月16日

 世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大で、今年予定されていた資源管理などを議論する国際会議の開催が難しくなっている。今年9月に予定されていた国際捕鯨委員会(IWC)が早々に1年延期を決めたほか、6月に予定されていた日本周辺のサンマやサバなどの管理について話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)も早くて年末以降への延期を決めた。秋から年末にかけて集中するマグロの国際会議は、コロナの情勢を見極めながらの調整が続けられているが、見通しは立っていない。

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 資源管理を目的とした国際会議には複数の国が参加し、毎年開催されているものが多い。年次会合の前には資源評価などを行う科学委員会なども開催されるが、コロナ禍の影響で4月から5月にかけて予定されていた科学委は相次いで延期。8月以降にウェブを使った開催などができないか模索が続いているが、「科学者による議論もウェブだけでは限界がある」との声も聞こえる。[....]