愛媛など3地区をモデルに防疫体制構築へ

2023年3月14日

 農林水産省は10日、第9回魚病対策促進協議会をオンライン形式で開催した。水産防疫体制整備プログラムの2023年度中の構築へ向けて愛媛・愛南町など3地区での補助事業を活用した取り組みや、遠隔診療の事例紹介などが行われた。

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 前回協議会(22年2月開催)では効果的な感染症対策について、疫病の発生状況や被害率に留意しつつ複数の防疫措置を組み合わせて感染症対策を最適化すること、魚病対策の費用は養殖業者による自己負担が基本となっているため、国は費用負担のあり方について公益性の高い分野への支援を担うべきであることなどが議論された。

 これを踏まえ、補助事業としてマダイ、ブリ、カンパチを対象とした愛媛・愛南町での取り組みのほか、新潟県、三重・尾鷲市でも調査を実施。複数の防疫措置を組み合わせた水産防疫体制整備プログラムを23年度中に構築、他地域に横展開する方向性が示された。[....]