広域連携・連合構想を、市場政策研・細川氏が講演

2023年11月29日

広域連合構想が実現できない場合に備え「市場外流通の研究・取り込みを」と語った細川氏

 市場流通を専門とする研究者の細川允史氏が代表を務める卸売市場政策研究所は25日、東京・豊洲市場の都講堂で第10回卸売市場新制度研究会を開いた。卸売市場制度議論の集大成と位置付け緊急出版した新刊「第三段階に入った卸売市場制度とわが国卸売市場の将来」(筑波書房)をテーマに講演し、細川氏が望ましい対応方向として提起する「広域連携・連合市場構想」の具体化に向けた論点を解説した。

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 卸売市場は、江戸から大正にかけての問屋を中心とした第一段階「民の時代」から、180度転換して昭和から平成にかけて中央卸売市場法・卸売市場法による第二段階「公の時代」となり、令和からは改正卸売市場に基づく第三段階「公・民融合の時代」に入ったと細川氏は整理している。[....]